▽準々決勝
国際大付 4強 北信越大会出場
国際大付が16安打の猛攻を見せ、9-6で富山工に打ち勝った。
国際大付
103 001 031=9
000 110 202=6
富 山 工
■国際大付 9―6 富山工
【評】国際大付は16安打の猛攻で5年ぶりの春4強を決めた。三回に安川の2点三塁打と奥の適時打で3点を追加し、1点差に迫られた直後の八回は中山の適時打などで再び3点を挙げ、主導権を握り続けた。
富山工は11回完投から中1日の先発恒田が4長打を浴びるなど9失点。1点差とした七回の続く満塁の好機で逆転できなかったのが痛かった。
■4番奥4安打
16安打の半分を放ち、計6打点を挙げたクリーンアップがチームを勝利に導いた。4安打を放った国際大付の4番奥は「ようやく役割を果たせた」と緊張から解き放たれた試合後に笑顔があふれた。
長打力のある中軸の連打が威力を発揮した。三回は3番安川と奥、六回は奥と5番中山、八回はトリオの3連打でそれぞれ得点した。
「こんなに打てるとは思っていなかった」と島実沙樹監督。試合中、選手に狙い球を徹底させたことで思い切ったスイングにつながったという。不調だった奥に当たりが出て、「次も期待できる」と一安心した様子だった。
自信がないまま大会に入ったというチームは、前の試合でタイブレークを制するなど試合ごとに成長が見られる。「令和」が始まったこの日も勝利し、また一歩前進した。
「気持ちを新たに、みんながつなごうと一つになった結果だ」と奥。次々に響いた16度の快音は新時代を祝福しているようだった。
